シン・たくあん

お仏膳には必ず漬物を。

住職は修行中に典座寮も経験していますので、お仏膳に関していろいろと教えてもらいます。

お寺では漬物上手なお檀家さんが多いので頂いた場合はありがたくつかわせていただきますが、私自身は漬物を漬けないので、常備するためにかつおだしなど動物性のエキスが入らず、お仏膳に適した素材で、多すぎない量で、かつ日持ちのするものをいつも探しています。

しかしこれがなかなかないもので、住職が気にして冬にたくあん漬けを作るようになりました。

だけど干したり漬け込んだりと日数がかかります。

そこでこの度、日数があまりかからず、レシピもばっちり、美味しくてきれいなたくあんを作ることに成功しました!

一言でいうと、料亭で一番最後に出てくるお漬物の味と食感。

甘すぎず、ちょうどよい塩梅、なめらかな舌触り。(褒め過ぎかと思うかもしれませんが、私にはそのように感じるので)

なにより、お仏様に美味しく召し上がっていただくために丁寧に作るというところがポイントなのかもしれません。

住職はいつもシンプルです。

するべきことを適切にし、こねくり回さず、しかしより良くなるように研鑽は続ける。

それがこの真っ白なたくあんに現れているようです。

住職は今回のレシピと出来上がりをしっかりとノートに記録し、さらに美味しく漬けられるよう、次回に向けて準備しているようです。