縁側

皆様は、「縁側」をご存知でしょうか?

縁側は、「縁側(えんがわ)は、日本の和風家屋の独特の構造で、家の建物の縁(へり)部分に張り出して設けられた板敷き状の通路である。庭等外部から直接屋内に上がる用途ももつ。欧風建築では、ベランダ、ポーチといったものが意匠的には似通っている。障子が、薄明かりの中でその向こうの人や風景を見えるような見えないような曖昧さの中に感じることが出来るのと同じように、内でもなければ外でもないという縁側に、空間を仕切る意識が希薄な日本家屋空間独特の曖昧さの構造を見るという文化論も語られる。」(参照:wikipedia)

とあります。

昔話などでは、おばあちゃんが猫を抱いて日向ぼっこをしているようなイメージが多いかもしれません。

縁側がある部屋はその家屋の中でも、一番重要な部屋についていることが多いようです。

 

この縁側ですが、棚経などに行かさせていただくと、「おっさん、こっちからどうぞ!」と、縁側から家へ入るよう促されることが多くあります。(※おっさんに関してはこちらから確認してください → おっさん&おばさん

何故、玄関ではなく縁側なのでしょう。

 

疑問に思い、調べてみると、棺は玄関からではなく縁側から出すとのこと。つまり、僧侶もそういうことなのかと思いました。

しかし、昔は家で結婚式なども挙げました。その際にも、縁側から出入りしたそうです。

そうなると、冠婚葬祭の際に出入りするところなのかと考えられます。

しかしながら、お客様を迎え入れる際にも縁側で出入りしたそうです。

 

なんだかわからなくなってきてしまいました。

 

さらに調べていくと、「日常は玄関からの出入り、非日常は縁側からの出入りをする」とありました。つまり、日常の生活ではない、冠婚葬祭、重要なお客様などの際は縁側から出入りしてもらうようです。

玄関は日常の生活で使用します。夜遅くに近所など訪ねたいときは、裏口から声をかけるているシーンを見たことがあるかもしれません。それは、夜遅くの出入りは日常のことではないからという理由だそうです。

縁側は重要な事の際に出入りする大切な場所です。それを、私たちが自ら出入りして良い場所ではなく、家の方々から迎え入れられて出入りできる場所です。

もし、日常の生活で玄関替わりに使用している場合は、一度考えてみると良いかもしれません。

 

現在では、縁側のある家もほとんどなくなってきていると思います。縁側は、日常と非日常をわけた日本人の心意気を感じさせてくれます。