レンコン事件

福田寺の境内の蓮はお盆に見ごろになるようにと東堂が調整していましたが、暑さと晴天が続いたこともありお盆直前にしてピーク後半というところです。

それよりも、懸念していたことがついに実現してしまいました。

実は畑にある水槽に植えていた蓮がありましたが、7月にその根(レンコン)が何者かによって食べられ全滅していたのです。

たぶん鹿、またはカモシカ、さてはイノシシ、もしや熊!?

とハラハラびくびくしていましたが、他の地域の方の話では鹿が有力のようです。

しかし一度蓮の下に美味しいレンコンがあると知られた以上、境内の鉢に目を付けるのも時間の問題だと思っていましたが、数日前、それが現実となりました。

毎日1鉢から2鉢食べられています。

なかなかショックですが、あっちこっち食べ散らかすのではなく一鉢ずつほぼ順番に食べていくところにお行儀の良さが垣間見えます。

これも生きとし生けるものへの施餓鬼供養でしょうか。

野生動物の被害は年々ではなく日々増えている今日この頃。

こうなると防ぎようがありませんから、せめて栄養となって元気に過ごしてほしい。

(といっても、野菜の出荷などを生業にしている方たちにとっては生活に直結することなので安易に考えることはできませんが。)

そういったわけで、福田寺で蓮を見ることができるのは今年が最後になると思います。

当山にお越しの方はぜひ今のうちにご覧くださいね。

色々な現状を踏まえて境内整備の仕方も変えていく時が来たと感じています。

社会全体を見ても、大きな変化の時代の真っただ中ですね。

特に今年の私は九星気学でいうと離宮の年なので、消えていくものにしがみついて寂しいと嘆くより、変化の波にゆらゆらと乗っていけるよう柔軟な感性を保っていたいと思います。