精進佃煮

仏膳を作るときは昆布と干し椎茸で出汁を取っています。市販の出汁は鰹節などが入っていたりするので使いません。

なんとなくでやってきたのですが、曹洞宗の動画で典座さんの『基本の精進出汁』を見て出汁の取り方の再確認をしました。

その中で大豆も加えることもあると知ったので、さっそく大豆を購入してカラカラと炒めて使いました。(気になることがあるとすぐにやってみるのです)なかなか良いようです(^-^)

さらに、今日はそのだしがらを使って佃煮を作ってみました。

本山でご飯を頂くときにある佃煮、その時によって種類はいろいろですが、おいしいので自分でも作ってみたかったんです。

水と酒、みりん、しょうゆを加えてぐつぐつぐつぐつ・・・

ちょっとしょうゆが多かったかなあ?というしょっぱさですが、美味しくできたのではないでしょうか!

さっそく今日のお仏様にも召し上がっていただきます。

仏膳を作るときには、いつもそのお仏様のことを思い浮かべます。

お会いしたことがある方はもちろん顔も雰囲気もわかりますが、お会いしたことがない方の場合は、そのご家族から辿って思います。

同じ食材でも、こういう味が好きかしら?と、塩で整えたり、しょうゆを足したり、甘めにしたり。

今の季節ならこれが食べたいかしら?と、旬のものでも調理の仕方を変えてみたり。

地元のお仏様はきっとなじみが深いだろうということで、かなりの頻度で入るのは津山町の名物の『油麩』です。

美味しいものを食べて元気になって、子孫の方々を支える力がさらにアップされますように、今日も心を込めてお作りしています!