季節の花々 ギボウシ

きんふくスポットのわきのギボウシがだいぶ大きくなりました。

ギボウシは食べられるって知ってました?

でも、食用とか種類とかがあり、よくわからないので、福田寺のは食べないでくださいね・・・。

 

私は子どもの頃から二十歳くらいまで、池坊流のお花を習っていました。

季節になると必ずギボウシの生花(しょうか)の課題がありました。

なぜだかわからないけど、子どもの頃私はギボウシの葉が好きで、でも、生花は苦手だったので、複雑な気持ちで生けていたような気がします。

ただ、一列にぴっと並び、葉が良いバランスで生まれていく姿にできたときは、気持ちが良いものでした。

 

お花を習ったのは、花が好きなのではなく、「形を作る」ということが好きだったからですが、習い事というのはそれだけにおさまりません。

人間関係やそれぞれの個性が見えてくるわけです。

特に感受性が強烈なときに、そういったいろいろが目に入ってきてしまって、続けることができなくなってしまいました。

 

今は、花と言えば仏花を扱うこと、となりましたが、たまに境内から拝借して飾ったりしていると、無邪気に生けていた時の気持ちをなんとなく思い出します。

シーンとした部屋の中で、緊張して一本一本茎を切り、剣山に刺していくあの雰囲気は、なかなかのお気に入りの時間でした。

日常を離れて心を鎮める、私にとっての禅だったのかもしれません。