今日は開山忌

2月6日は福田寺の開山忌です。

「開山」とは、お寺を開いた和尚さんのことです。

ここ福田寺の御開山様は台巌壽桃(だいがんじゅとう)大和尚で、1549年に曹洞宗へ改宗開山されました。

ごつごつした岩山に囲まれて土地も開けていなかったところだと思いますが、どんな思いで開かれたのでしょうか。

福田とは「福徳を生じる田の意味。三宝(仏・法・僧)を敬い、父母の恩に報い、貧者に施すなどの善行を積んで福徳を得るのでいう。(旺文社「漢字典」より)」とあります。『福田寺』と名前を改められたのは、それを伝える事を一番大事にしていたからかもしれません。

この台巌壽桃大和尚のおかげで、今私たちは福田寺にいて、たくさんの方々と出会い、さまざまな人生のひとときを分かち合うことができている。『自分の行いによって幸せは巡ってくる』ということ、私も常に気持ちを改めながら心して行動しなければと思いました。

福田寺では本堂の須弥壇の後ろが「開山堂」となっておりまして、正面の真ん中の仏像が台巌壽桃大和尚です。向かって右は曹洞宗の開祖道元禅師、左が曹洞宗を広められた瑩山禅師です。

ということで、今日は法要で『開山忌御詠歌(真清水)』をお唱えしました。

仏膳には、昨日の夕方檀家さんからいただいた出来立ての「ばっけ味噌」を使わせていただきました。

※「ばっけ」はフキノトウのことです。

もう出ているのですね!ほんのりした苦みが美味しかったです。

なるほど、立春を過ぎてスギ花粉を思わせるくしゃみがでたところでした。

気温は低くとも、たしかに春は近づいているようです。