先住忌のお仏膳

2023年4月6日

今日は福田寺の前の住職の命日、先住忌です。

 

仏膳の大根にかけたのは、檀家さんからいただいていた手作りのゆず味噌です。

先住は私の祖父です。

2歳の時に亡くなったので、ほとんど記憶にありません。

ですが、お仏膳を作るときには、シンプルですが丁寧に、美味しく食べていただけるようにワクワクしながら作ります。

そういう気持ちになることができる、誰かのためにと行動させていただける、お仏様とは、ご先祖様とは、そういう存在なのですね。

 

祖父の命日ですが、その2年後には私の妹が生まれました。

先住が遷化された日と、新しい命が生まれた日。

ご縁や命のつながりはただの偶然とは思えない、見えないだけで続いている、生と死は同じ位置にあることを教えてくれているようです。

私にとって2月5日は、おめでとうという言葉と、感謝の気持ちに心が温かくなる日です。

 

法要でお唱えしたのは「報恩供養御和讃」でした。