両祖忌です。

今日は曹洞宗の開祖道元禅師と、太祖瑩山禅師の両祖忌です。

今年は住職一人で法要を行いました。

今日のお仏前。

福田寺のお仏膳には必ずといっていいほど入れている登米市の特産品の「油麩」。煮物のすると味がぐっと良くなります。

さらに出汁昆布もお米も檀家さんからお供えいただいた食材で、皆様が両祖様にいつも見守っていただけるようにとの願いを込めて作りました。

ところで、仏膳や毎日お供えしている仏飯は供えた後どうしてるの?と思われるかもしれませんが、これらは供養した後お下げして、寺の者で頂いています。お仏様のお下がりを頂けるというのは貴重でとても有難いのです。

檀家さんからもたまに、お仏壇にご飯やお膳をお供えした後はどうしていいかわからないとお聞きすることがあるのですが、お参りしたらお線香が終わったころにお下げして、お家の方で召し上がってくださいとお話しています。もちろんお菓子などのお供物もです。

コロナ禍になって、誰かと共に食事をすることが難しくなったことで、会食ってコミュニケーションや絆を深めることに大切だったのだなあと改めて感じるのですが、その大切さは仏様と私たちも同じだと思います。一緒の物を同じ時に頂くことで、お互いに深くつながったような、安心感が生まれます。

道元禅師は食事を「作る心、食べる心」を大切にすることを説かれました。

「だれかと一緒に」がしにくい今だからなおのこと、お仏様がそばにいることを感じながら、日々の食事を大切にいただきましょう。