お盆が過ぎて

今年のお盆はなぜかいつもよりあわただしく過ぎました。

ずっと雨で寒かったですね。

長袖、ジャンパー着用の方が多く、「寒くってコタツ出したでば!」という方多かったです~。私も布団を冬掛けにしました。

猛暑からの低温で、食べる物もそうめんではなく暖かいうどんにしたりと、今までにない珍しいお盆の過ごし方でした(;´Д`)

14日の朝は、東堂に導師を勤めてもらい、住職と二人で全檀家のご先祖供養(施食会(せじき)供養)を行いました。

よく聞かれるのですが、東堂は元気です!

今回は雨のため経木塔婆の受け渡しを本堂でしていたのですが、ご本尊さまと施時会棚をほとんどの方にお参りしていただくことができたので、ご先祖様にとっても檀家さんにとっても恵みの日となったように思います。

 

ところで、お盆の時期の福田寺の本堂には提灯が多数飾られます。

これは柳津地区の風習のようで、初盆の方の施主さんがお盆前にお持ちなっている物です。(町内ではない方もあるので全てではないです)

私はその方がそこにいるような、ここに来る準備をしながら見ているような気がしながらつるします。

お盆にお参りに訪れた方々は提灯の施主さんのお名前を見て「あの方亡くなられたのね」とお知り合いに思いを寄せたり、「今年は多かったね」「少なかったね」などと言いながらその年の世情を話したりして、生と死について考える時間になっていると感じます。

また、盆棚の飾り方やお供えするもの、お膳の内容などには大体の基本はありますが、地域やお家によって違い、代が変わるにつれても少しづつ変化しています。

供養する気持ち、誰かを想う気持ちだけは変わらずに大事にしていきたいですね。