若方丈の過ごし方

2020年4月17日

修業中の生活はしなければならないこと、してはいけないことがはっきりしていて最初は辛いのですが、慣れてくるとその中で人それぞれ楽しみ(?)を見つけるんだそう。

例えば、香炉の灰の表面をきっちり平らにする気持ち良さ、ごまを丁寧に細かく細かくすることに集中すること、食材の下ごしらえや扱い方で味の変化を研究する、などなど。

そのうちに、だんだんその人の個性や持っている性格も、良くも悪くも際立っていくのだと。

例年どおりなら方丈たちも総会、研修、法要などと、自坊の行事だけでなく出張も多い時期なのですが、がっちり福田寺内に留まっております。スケジュールが変わったことでいつもより時間があるように感じるせいか、それぞれいつもより丁寧に物事をしている感じがします。

午前中、若方丈は本堂にある古い経机の修理をしていました。

汚れを落として、分解して補修しながら組み立て、色を補正して・・・色がうまくいかない!と言っていましたが、そりゃ職人さんのようにいかないのは当然でしょう(^^;

とりあえず前よりきれいになったので良いのではないでしょうか。

やるとなったらきっちりやるのが若方丈です。

このように最近は特に、あちこちの気になっていたところを改善していっています。

「こんな時でもすることはたくさんあるね。」と申しております。