『Man in the Mirror』

マイケル・ジャクソン没後10年だそうで。

マイケルファンは世界中多いと思いますが、私も心にマイケルの1曲があります。

それは、中学1年のときにTVで観たグラミー賞での『Man in the Mirror』。

「世界を変えたいのなら、まず鏡の中の自分から変わろう」という歌詞は、子どもから大人になりかけの心に、それまで経験したことのない衝撃をくれました。

ちょうど、自分や世の中に不可解なことを多く感じていて、答えも出なくて、憤りを覚えてきたころ。

何が正しくて何が間違っているのかすらわからなく、そもそも変わる必要があるのかもわからない中学生でしたが、その曲の間、何かものすごく大切なことを目撃した気持ちでした。

もう2度と観られないけど、心の中で何度でもあのシーンは再生されるんだ。

と、思ってましたが、今はyoutubeで何度も観られるんですね。

検索したら観ることができて驚き~(;’∀’)

ところで、なぜ当時TVでグラミー賞を観ることができたかというと、その前の年の大雨が原因です。

そのころ、TVのアンテナ線は福田寺の奥の山にあって、台風や雪で切れることがよくありました。

そして、大雨のとき、ちょっとやそっとでは修復は無理、という状態になったのです。

あの時代の小学生~中学生時代といえば、友達とのコミュニケーションにはTVの話題が必須で、TVが見れないという状況はとても厳しい(と思っていた)ので、かなり困りました。(今の子どもはどうだろう、ゲームなのかしら、youtubeなのかしら。)

親は情報源としてラジオを聴いていたのかもしれませんね。

(福田寺は山のせいか、AMはなんとか入りますが、FMは入りません)

しかし、TV線がつながるまで1ヵ月以上かかるだろうということになり、出始めていたBSアンテナを付けることになりました。

やっと見ることのできたTV!その時の感動ったらありませんでした。

NHKだけだけど、ニュースも久しぶりに映像付きで見られる!

結局のところ、そのころBSで民放はなかったので、友達との話題には使えませんでしたが、それまで見たことのないアニメや海外の番組を見ることができたり、情報が入りやすかったりと、世界が広がりました。

そうしたら、無理に周りに話題を合わせることもしなくなりました。

そういうときに、「グラミー賞?なんだそれ?」と、何気なく観ていたところ、マイケル・ジャクソンが出てきて見たこともないパフォーマンスをし始めたのです。(あの、直立で体が床すれすれに倒れるダンスとかです!)

真っ暗な山の中で暮らす子どもには「人間って何!?」と衝撃過ぎて、目が(@_@)←になりました。

ポカーン(‘Д’)としているときに、あのメッセージソング。

今思うと、自分の力ではどうもできない、ちょっと寂しい気持ちの中で聴いた曲だったから、余計に響いたのかもしれません。

私の人生に影響を与えたことは間違いない、とても大切な曲です。

Thank you,Michael!