心がけがすべてを変える

大学のスクーリングで禅を学べる科目があるので、せっかくなので受講してきました。

8コマのうち7コマは、講義から坐禅堂での坐禅、という流れ。

お寺や寺族の研修や本でも学ぶ機会はたくさんありますが、お寺関係だと言葉が難しかったり、知っていることが前提での話だったりもするので、大学の授業で勉強するというのは、とても分かりやすいと思いました。

そして、何よりも曹洞宗の中心となる「坐禅」ですが、私にとっては子供のころから仕方なくしなければいけない辛さの象徴みたいなものでしたが、今回スクーリングを受けることで「いったい坐禅するということは何なんだ!?」という疑問に向かうことができ、意識が変わりました。

自分と向き合うってどういうこと?具体的にはどうするの?という、実はあいまいだった疑問なども実践で確認することができました。

道元禅師の典座教訓の中から、「若無道心者、徒労辛苦、畢竟無益也。」(目的や志すものがなければ、それはただの苦労に過ぎず、目的や志すものがあれば、どんなに失敗したとしても得るものがある、ということだったと思います)という言葉。

まさに、苦痛な坐禅が、発見の坐禅へと変わったのです。

心がけがすべてを変える。

とても大事なことを学ぶことができた2日間でした。

これからも志を持ち、学んだことは、寺族らしいわかりやすい方法で、お伝えしていきたいと思います。